

2025.10.24
2025.10.24
今年最後のチャンス!秋の尾瀬ハイクと星野リゾートの「はとまちベース 」を堪能しよう♪
昨日掲載した「星野リゾートの「山ホテル」LUCY尾瀬鳩待に泊まってきた!尾瀬の玄関口で快適ホテルステイ」。こちらでは「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート(LUCY尾瀬鳩待)」の宿泊部分をメインにご紹介しました。
今期の予約はもう満員ですが、LUCY尾瀬鳩待には宿泊しなくても利用できる付帯施設があるんです!
というわけで今回は、前回紹介しきれなかった尾瀬ハイクの魅力と、「はとまちベース Cafe & Shop by 星野リゾート(はとまちベース Cafe & Shop)」の活用方法をまとめて紹介します。
なお、現地に訪問したのは9月中旬なのでメンバーは薄着ですが、現在の尾瀬はもっと紅葉が進み、寒くなっています…!
尾瀬国立公園とは

歌曲『夏の思い出』で有名な尾瀬国立公園ですが、福島、栃木、群馬、新潟県の4県にまたがる3万7222ヘクタールの広大な国立公園です。2007年に29番目の国立公園として指定されました。
それまでは「日光国立公園」でしたが、そこから尾瀬地域を分割し、会津駒ヶ岳と田代山・帝釈山の周辺地域を編入して独立しました。国の天然記念物で、ラムサール条約湿地でもあります。
尾瀬国立公園の入り口として一番利用者が多いのが、LUCY尾瀬鳩待がある「鳩待峠」で、約6割の登山客が利用します。
鳩待峠までのアクセスについては前回の記事をご参照ください。
ガイドさんと尾瀬ハイクに出発!

尾瀬を楽しむのであれば、混みあわない早朝からがおすすめです。今回はLUCY尾瀬鳩待に宿泊した優位性を活かし、ホテル前に6時45分に集合。軽くストレッチをして7時前に出発しました。ちなみに、宿泊客としてはのんびりなほう。早い方は6時前には宿を出発しています。

今回は片品山岳ガイド協会会長の館山美和さんと一緒に、尾瀬ハイクを楽しませていただきました。ガイドさんの手配は個人で可能ですが、LUCY尾瀬鳩待でも将来的には何らかの形で連携できないか検討中とのこと。
LUCY尾瀬鳩待でガイドさんが手配できるようになると便利なので、今後に期待したいところです。

さて、こちらが鳩待峠の入り口です。生物保護の観点から、入り口にはマットが敷かれており、靴の裏の付着物を落としてから中に入ります。
「大げさな…」と思われるかもしれませんが、以前このマットの下の土を栽培したところ、ミニトマトが生えてきたという話も。人の靴の後ろにはいろんなものがついているんですね。

今回のルートは鳩待峠から入り、山ノ鼻を通って牛首方面をめざしますが、6歳児の体力と相談して途中で引き返すことも検討しよう、ということに。往復を考えるとほどほどのところで戻ろう、というわけです。
尾瀬の美しい自然を満喫しよう

鳩待峠の入り口を抜けると石段が続きます。これを帰りに上るのか…と思いつつひたすらおります。館山さん曰く「これが尾瀬の洗礼」とのこと。なめた格好で気軽に入ると痛い目にあいます!

ちなみに、尾瀬ハイクの服装はこちらのサイトをご参照ください。9月時点ではTシャツにアームカバー、寒くなったら薄手の上着、足元は虫刺され予防で長ズボンに登山靴でした。
子どもは普通の運動靴で、底が分厚く滑りにくいものを選びました。
山道の木道を歩く

ひたすら階段を降りると木の階段の先には木道が広がっていました。ここからは木道の上を歩きます。

歩きながらキノコ探しを楽しみます。


途中の川の中じっと見つめる息子。魚がいるという館山さんの声で、無事にイワナを見つけました!
実は、館山さんが尾瀬国立公園の中で見つかるものからいくつかピックアップしてイラストにした表を用意してくれていたんです。
おかげで植物や魚、昆虫など、いろいろなものを探しながらの散策を家族全員で楽しめました。

散策ではガイドさんがいなければ通り過ぎそうなさまざまな自然体験を楽しみました。こんな虫食いの葉っぱ。よく見ると食事中の虫がいます。

定期的に修繕されている木道。端っこの方に何年のものかが書かれています。子どもと同い年のを探してみるのがおすすめ。


道端に咲いていた美しい青紫色の花を観察。館山さんによれば、なんとこちらは「オクトリカブト」なのだとか。ミステリによく出てくる有毒植物がこんなに美しいとは…。
ちょうどハナアブ(マルハナバチ?)が蜜をを飲むためにすぽっと花の中に入っていく姿が観察できました。受粉しやすいように兜のような花の形をしているんだそうです。

そうこうしているうちに1時間半が経過、無事に山の鼻ビジターセンターや山小屋がある「山ノ鼻」に到着しました。こちらで一度休憩を取ります。

ビジターセンターには尾瀬の動植物などに関する展示がたくさん!
見学した後は行動食を食べて一休み。行動食は羊羹や甘栗、パン、ドーナツ、グミにラムネ、チョコレートなどがおすすめです!


トイレ休憩もしっかり済ませます。トイレの中には荷物を置くロッカーも。トイレについては尾瀬の自然への負荷を減らすためのさまざまな取組がされており、その協力金として1回100円を支払います。PayPayでもOKです。

山ノ鼻を出るといよいよ尾瀬を代表する大湿原が見えてきました!
茶色く色づいているのはアブラガヤで、初秋らしい雰囲気でした。
小雨が降る少し残念な天気でしたが、尾瀬ヶ原に奥にそびえる燧ヶ岳(ひうちがたけ)がうっすら見えます。

振り返ると至仏山がどーんとあります。
ここで館山さんがそれぞれの標高の覚え方を教えてくださいました。
「にいさんゴロゴロ 燧で昼寝(2356m)」「ふうふうふう、やっと登った至仏山(2228m)」。こういう豆知識を教えてくれると余計楽しいですね!

そして湿原のど真ん中で息子が「そろそろ帰りたい…」。鳩待峠までの石段の登りのことを考えると、無理せずに引き返すことにしました。帰りも同じだけ歩くしね…。

帰り道は、行きに工事をしていた木道が完成していたり、

パンケーキのようなキノコを発見したりと、行きとはまた違った楽しみ方ができました。

息子が大喜びしたのが、ブナの葉っぱに赤い丸がついているこちら。「虫こぶ」と呼ばれる、虫の幼虫を守る玉だそう。ブナ林のあたりには虫こぶが多いようで、今回の散策でも2つ見つけることができました。

山ノ鼻では尾瀬の山小屋に食料などを運ぶ「歩荷(ぼっか)さん」に遭遇しました。背負子(しょいこ)に荷物を載せて運ぶお仕事で、なんと100kg近くの荷物を背負うこともあるのだとか…。尾瀬ならではの光景です。
尾瀬には動物がいっぱい!足跡を見つけよう

今回はほぼ見かけませんでしたが、尾瀬にはツキノワグマ、ニホンジカ、ヒメネズミなどさまざまな動物が生息しています。
そうした動物との共生のための仕組みが熊用の鐘。さまざまな場所に設置されており、クマに「ここにに人間がいますよ」と知らせるためのものです。人間もクマと会いたくないですが、クマも人間と会いたくないので、鐘をきくと近寄らないのだとか。

こちら、増加傾向にあるというニホンジカから貴重なシラネアオイを守るため、檻のような柵で五面を囲っています。ニホンジカによる植生被害や湿原の踏み荒らしによる植物の根への被害が深刻な問題となっているのだそうです。

木道の工事の方々の足跡の横には…なんと鹿の足跡が残されていました。

山の鼻のビジターセンター近くにある木にはクマやシカの残した跡が残っていました。下のひっかいたような跡が鹿の角研ぎ跡で、わかりにくいですが木の上の方に小さくクマの爪の跡が残っています。
帰ってきたら「はとまちベース Cafe & Shop」で一休み

尾瀬ハイクから戻った後は、8月1日に先行オープンした、カフェとショップ機能を備えた「はとまちベース Cafe & Shop」で一休みしました。
はとまちベース Cafe & Shopのオープン時間は10時から16時までで、今期は11月3日までオープンしています。早朝出発組は戻ってきてから、のんびりお昼から夜まで楽しむ場合は最初に訪れるのがおすすめです。

お店のなかは広々としており、手前がショップ、奥がカフェになっており、自動販売機にロッカー、温水洗浄トイレもそろっています。
決済はキャッシュレスのみで、クレジットカード、デビッドカード、QRコード決済、電子マネーに対応しています。


ショップではLUCY尾瀬鳩待のオリジナルグッズに加え、尾瀬定番のお土産や登山グッズが勢ぞろい。

登山グッズは本格的なものがそろっています。


ビールや日本酒をはじめとした酒類もばっちり。尾瀬を散策した後に一息付けますよ。

必須の花豆ソフトクリームは店の外で販売中。

花豆は鳩待峠のある群馬県片町村の名物!

紫色のソフトクリームはほんのりと花豆の味。優しい甘さでクリーミーでした。
子どもは食べると口の周りが紫色に染まるので、ティッシュを用意しておくのをおすすめします。

食事のメニューは、二種の湯葉ときのこが入った、こだわりの十割蕎麦「湯葉きのこ あんかけ蕎麦」。
トロトロ温玉と柔らか牛煮込みがトッピングできます。
十割蕎麦は香りが良い!優しいお味のおだしと食感の違う2種類の湯葉がちょっとお上品な味わいでした。
風味豊かなマイタケに、がっつりおなかにたまる柔らか牛煮込み。牛煮込みだけでも美味しいのにお蕎麦と合わせるともう最高!温玉で味変も楽しめます。

このほか店内では5種のいなり寿司セットが販売されていました。ご飯の味付けがカレーをはじめ特徴的なものばかりで楽しみながら食べられますよ!
ただしわさび味など、子どもには向かない味付けもあるので大人と一緒に食べることをおすすめします。
鳩待峠から尾瀬ハイクを楽しもう!

今回の取材の内容は9月上旬なので景色は異なるかと思いますが、まだ幼い6歳の子どもとでも十分に楽しめました!むしろ体力的にきつかったのは運動不足の筆者でした…。

さまざまな自然体験が楽しめる尾瀬国立公園。ハイキングが楽しめる期間は11月上旬までで、はとまちベースももう間もなく2025年の営業が終わりますが、まだ間に合います。
ぜひはとまちベースを活用し、楽しい尾瀬ハイクを楽しんでみてくださいね!























