2024.03.042024.03.01

工房系ランドセル「土屋鞄」の西新井本店でランドセルをチェック&工房に潜入してきた!

ランドセル選び 西新井 ラン活 ランドセル

2025年度入学用のランドセル選び、通称「ラン活」が本格的に開始されました。

さまざまなランドセルが発売されていますが、なかでも工房で職人が製法や素材にこだわって作る「工房系」ランドセルは数が限定されるため、早々にチェックするのがおすすめ。

今回はそんな工房系ランドセルメーカーの一翼を担う、土屋鞄製造所(以下土屋鞄)のフラッグシップ店舗「西新井本店」を取材させていただきました。

ちなみに、土屋鞄の埼玉県内臨時店舗情報についてはこちらをご参照ください。

土屋鞄のランドセルって?ザックリ解説!!

2025年度ランドセルの特徴①9シリーズ・40色

土屋鞄のランドセルは落ち着いたクラシックな色合いと洗練された雰囲気が特徴です。2025年度のランドセルは9シリーズ・全52製品で約40色を展開しています。

シックで落ち着いたトーンの色合いには子どもだけでなく大人のファンも多く、お店を訪れたお客さんからは「色が綺麗」「落ち着いた色なので6年間使うのには良いのでは」という意見があがっていました。

2025年度ランドセルの特徴②軽量化と耐久性の両立

2025年度用のランドセルは発売済み。ランドセルの軽量化の要望に応え、人工皮革を活用することなどにより全商品の6割を2024年度モデルより30g~70gほど軽量化しました。

土屋鞄のランドセルは工房系ならではの丁寧な造りも魅力の一つで、150以上のパーツを使い、300を超える工程で50以上の職人が関わって作られています。

広報さん曰く「パーツを減らせばもっと軽くなりますが、丈夫さと背負い心地を考えての重さです」とのことで、毎年「丈夫さVS軽さ」のせめぎあいが起きているそうです。

丈夫さの秘密は丁寧な手縫い。例えば負担のかかる肩ベルトの付け根はミシンに加えて手縫いで補強しています。また、側面の芯材は、樹脂素材とスポンジを張り合わせた二重構造で、これで形をキープします。独自の耐久試験も実施しており、ランドセルの丈夫さには定評がありますよ。

また、人工皮革に加え、牛革とコードバンにも防水加工はばっちり。水に濡れたら拭くだけなので「革はお手入れが難しいのでは」という心配もいりせん。

さらに6年間の無料修理保証付きで、直している期間は代替品も送ってくれます。卒業後も有料で修理してくれるほか、別の革小物に作り替えることも可能です。

2025年度ランドセルの特徴③背負いやすい工夫も

土屋鞄のランドセルは子どもが背負いやすいように工夫がされています。肩ベルトは体にフィットするS字型で、走っても飛び跳ねてもずれにくい仕様。

立ち上がり背カン(肩ベルトの根元が立ち上がり、左右に動く仕様)なので、背中にしっかりフィット。金具は背中に当たらないように革でくるんであります。

背あては2層の「ふっくら背あて」。クッション性もしっかりあり、U字型でくぼみを作ることで通気性を高めています。

実際にせおってみましたがフィット感がすばらしい!せっかくなのでちょっと飛び跳ねてみましたが体から離れません。なおかつ体に触れる面積が大きいためあまり重く感じませんでした。これ普段の仕事用リュックよりも使いやすいんでは…。

西新井本店でランドセル選びを体験!!

それではいよいよ西新井本店について説明していきます!!お店は日暮里・舎人ライナーの「西新井大師西駅」より徒歩約4分、工房併設型なので横に長めです。

入口はこんな感じ。右側が大人向けの鞄や革小物の店舗で、事前予約不要です。

左側のランドセル店舗は公式サイトでの事前予約制。1コマ30分となっています。土日祝日やゴールデンウィークは込み合うのでゆっくり見たい場合は平日午後がおすすめとのことです。

ずらっと並んだランドセルは壮観!自由にさわって背負って写真撮影ができます。

子どもの集中力を考えると30分がギリギリ持つか…?といった感じなので、事前にカタログである程度目星をつけて来店するのがおすすめ。取材中にもランドセルを選びに来た家族連れがいましたが、途中で飽きてしまう子どももいました。

店舗の入り口は少し広くなっていて、ランドセルを太陽光にあてて色チェックができるようになっています。ちなみに写真には入っていませんが、逆側にはトイレがあり、おむつ台完備です。

ではラインナップをざっとご紹介しましょう。こちらは人気ブランド「ミナ ペルホネン」とのコラボモデル「アトリエ(重さ約1220g)」。内装の絵がポイントです。6種類あり、人気の高いモデルですよ。女の子には紫・ピンク系が人気とのこと。

アトリエは土屋鞄のなかでは最も収納力が高いランドセルとなっています。アトリエのパープルと「プレミアムカラー(約1130g)」シリーズのコーラルピンクを並べて荷物を詰めてみました。

わかりやすいのが前段のポケットで、アトリエのほうが大きめ。また、アトリエのマチ幅は12.5cm、プレミアムカラーは11.5cmで、軽い分プレミアムカラーの方がやや小型です。

ちなみに荷物は私物ではなく、お店で用意していただいたもの。小学生の平均的な荷物の重さはなんと2.5kgだそう。お店では荷物を入れてせおってみるのがおすすめです。

男の子はやはり黒が一番人気だそうですが、黒系だけでもいろいろな種類があります。

こちらは「性別の枠にとらわれない自由な色選びを」をうたった「RECOベーシック・RECOプレミアム(ともに約1290g)」シリーズ。モダンで落ち着いたな色遣いが特徴です。メインに牛革を、側面と底面に軽くて丈夫な人工皮革を使って軽量化しており、マチも12.5cmと大きめ。大人気につき、このシリーズだけ5月31日までは完売を出さずに販売するそうですよ。

せっかくなので男の子の人気NO.1の黒いランドセルを素材別に並べてみました。左から「ベーシックカラープラス」黒×水色のクラリーノ(人工皮革)製(約1130g)、牛革製(約1340g)、「アンティークモデル」のコードバン製(約1490g)。

質感に差があるのがわかりますね。重さも違うのでじっくり比べてみましょう。

ちなみにヌメ革(約1440g)のランドセルも。手触りが最高でしたがこちらは手入れがちょっと複雑。ある程度革に慣れてる人におすすめです。

付属品でカスタマイズも

ランドセルにはさまざまな付属品があります。

「ランドセルを傷から守りたい」という人にお勧めなのがランドセルカバー。縁にはカラーテープがついているので、アクセントの一色としてもおすすめ。下の一辺には反射材もついています。

うっかり買って帰りそうになったかわいらしい「おやこリフレクター」。ランドセルだけでなくさまざまな物に使えます。これは子どもと一緒に選びたい…!!

そのほか背中パッドや肩パッド、雨カバーやミナ ペルホネンコラボのレッスンバッグにハンカチなど、さまざまなグッズが売られています。ランドセルに加えてこちらもチェックです!!

ランドセル工房に潜入!!

西新井本店はランドセル工房が併設されており、店内からのぞくことが可能です。柵の内側からのぞくとこんな感じ。取材日はちょうど2024年度入学分が一息ついたところだったのでやや落ち着いた雰囲気ですが、時期によりランドセルが所狭しと並んでいる場合もあるのだとか。

取材日は、土屋鞄製造所の別のランドセルブランド「grirose(グリローズ)」を製造していました。パリにインスパイアされた華やかでファッション性の高い、人工皮革製のランドセルです。

こちらは革からパーツを切り出す作業。傷をよけて柔らかさも確認しながらパーツをとっていきます。

こちらは革をすいて一定の厚さに統一する作業。ミシンをかけやすくする工夫です。

革用ののりでランドセルの中紙を貼り合わせていきます。

失敗したらそこで終了、というミシン作業。ランドセルをうまく動かして一揆に縫い上げる、プロの技が光ります。

内部の見学は通常はできませんが、工房の隅から全体を眺めることはできるので、西新井本店を訪れた際はぜひ職人さんの素晴らしい技術の一端を覗いてみてくださいね。

なお、土屋鞄の場合ランドセルは当日持ち帰り不可。受注して数ヶ月後の発送ですので、店舗で申し込まなくてもOK。ただし、店舗で申し込むと特典としてカードケースがもらえるので、土屋鞄のランドセルに決めてきた!という人は当日申し込みがおすすめですよ。

本格化してきたラン活。好きなランドセルが売り切れないうちに早めにチェックしておきましょう!

Information お店情報

土屋鞄製造所 西新井本店

東京都足立区西新井7-15-5

03-5647-5124

10:00~18:00

定休日:火曜日・年末年始(臨時休業あり)
※2月14日から5月31日までは毎日営業

土屋鞄製造所 ランドセル公式HP

この記事を書いた人kurimoto

埼玉県在住のライター。ぎりぎり平成生まれの息子を子育てしつつ旅行やレジャー、ITなどをテーマに記事を執筆中。親子で楽しめるスポットを体当たり取材でご紹介します!

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