

2026.10.13
2026.10.18
昼はラーメン夜は旬の和食!西川口「たかやま料理店」を訪ねました
西川口グルメ
JR西川口駅から歩いて8分ほど。蕨市塚越の路地に、緑色の扉が印象的な小さな料理店があります。
2026年9月にオープンした「たかやま料理店」です。

昼は鶏の旨みを生かした中華そば。夜になると、旬の魚や肉、野菜を使った和食が振る舞われます。
今回は料理をいただきながら、店主の高山さんに店を始めた理由や料理への思いを聞いてきました。
料理人歴約20年の高山さんが開いた店

店主の高山さんは新潟県出身です。調理師学校を卒業後、東京のフランス料理店で約5年間働き、その後は、和食から洋食までさまざまな業態を展開する飲食企業へ。料理人としての経験は約20年になります。

料理人を目指したのは高校生のころ。料理を作ることが好きになり、テレビで見た「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフの探究心や地域を盛り上げようとする姿に憧れたそうです。
料理人として経験を積む一方で、いつか自分の店を持ちたいという思いも持ち続けていました。38歳になり、「そろそろやろうかな」と独立を決意。自宅の近くで物件を探す中、この場所と出会ったそうです。

「絶対にオープンキッチンでやりたかったですね」
そう語る高山さんが店づくりで譲れなかったのが、全てのお客を見渡せるコの字型のカウンターです。前職でも客の目の前で料理する店に立ち、その距離の近さに魅力を感じてきました。
好き嫌いを聞きながら料理を調整したり、食べた瞬間の反応を見たりできる。「自宅の台所に招いているような感覚」で、客との会話も含めて料理を楽しんでもらいたいと考えているそうです。
素材の味を生かした高山さんの和食

夜の黒板には、馬肉のユッケ、きのこのお豆腐、フォアグラのムース、イチジクの白和え、鴨のたたきなどが並びます。「和食」というジャンルでは説明しきれない料理もありますが、「一応、和食屋さんです」と高山さん。
何にでも同じカツオ出汁や昆布出汁を使うのではなく、食材によってはその骨などから出汁を取ることもあります。フランス料理などで培った技術も使いながら、最後は素材の味が前に出る和食に仕上げる。
高山さんは、食材に合わせて出汁や調理法を考え、素材の味を生かすことを大切にしているのです。
前菜から高山さんの料理が見えてくる

まずいただいたのは、冷菜の盛り合わせです。皿には、イチジクの白和え、自家製メンマ、人参子和え、あさりの佃煮、鴨のたたき、フォアグラのムースなどが並びます。

イチジクの白和えは、マスカルポーネのコクが印象的でした。白味噌の風味もあり、和食とフランス料理の境界がなくなるような、不思議なおいしさです。
目の前で仕上がる、鴨と九条ねぎのすき焼き

初めて訪れたらぜひ味わってもらいたい料理が「鴨と九条ねぎのすき焼き」です。

鴨は、まずスライスした状態でフライパンへ。強い火にかけながら、九条ねぎをたっぷりと加えていきます。青い炎の上で鴨の表面にじっくりと火を入れ、ねぎにも熱を通します。
こうして、目の前で料理が仕上がっていく様子を見られるのは、小さなカウンター席ならではの楽しみです。

鴨は、皮目には香ばしい焼き色がつき、断面はしっとりとつやのあるピンク色です。

そこへ、高山さんが卵の鮮やかな黄身を白いれんげで持ち上げ、鴨の上に細く落としていきます。

とろりとかかった卵黄が、鴨と九条ねぎをひとつにまとめ、一皿に仕上がっていきました。食べるまでの時間までがごちそうです。

鴨肉はジューシーでとても柔らかく、甘辛い味付けと卵黄が本当によく合います。すき焼きのように親しみの持てる美味しさで、ビールが進みました。
昼のラーメンにも込められたもう一つの夢

昼に提供するのは鶏ガラを使った醤油味のラーメンです。「僕自身、ラーメンがとても好きだったので、ラーメン屋もいつかやりたいと思っていたんです」と高山さん。さらに将来について尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「このラーメンが流行って、ここだけじゃ追いつかないくらいになったら、どこかにラーメン屋さんを出したいんです」
昼は高山さんが「いつかやりたかった」というラーメン。夜は料理人経験を生かして旬の素材と向き合う和食。西川口駅から少し歩いた蕨市塚越に、また一つ、覚えておきたい店が誕生しました。

Information お店情報
たかやま料理店

埼玉県蕨市塚越7-37-13 佐瀬荘101号室
11:30~14:30(L.O.14:00)/18:00~24:00(料理L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
定休日:不定休 ※Instagramで告知
アクセス:JR西川口駅から徒歩約8分
この記事を書いた人いとうゆうすけ
人にフォーカスした取材記事を好みます。
AIに負けないコンテンツは現場にあり、ということで、現場のリアルな姿を文章と画像と動画で伝えていきます。
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