2023.08.032023.07.12

【賛否両論!】スタジオジブリが10年ぶりに送り出す宮崎駿監督の新作「君たちはどう生きるか」

映画情報

10年の沈黙を破り、宮崎駿監督の新たな長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』が、2023年7月14日(金)に全国でついに公開されました。監督だけでなく、原作と脚本も宮崎監督が手掛けた渾身の作品です。

この作品のタイトルは、宮崎監督が子供の頃に心に深く刻まれた吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」からインスピレーションを得たものです。しかし、この映画はただの模倣ではありません。これは宮崎監督自身のオリジナルストーリーで、彼だけの世界観が詰まっています。

観てきました!

11日夜から各映画館でチケットの販売が始まりました。

私はネットで直ぐに予約。14日(金)夜のチケットをゲット!。ネタバレになるので詳細を控えますが、賛否両論を巻き起こしているのは事実です。

難解なストーリーのため、小学生を連れて行くような映画ではなさそうです。私は、宮崎駿のメッセージを汲み取ろうと真剣に観たため、そういう意味で楽しめました。でも、全部を理解できていません(笑)。あと数回は観なければならないでしょう。

それよりも、映画公開があまり話題になっていない事が気になります。

宮崎駿作品であるにもかかわらず、映画の話題を耳にすることもなければ、予告編を見ることもありません。公開前の情報は映画のタイトルと一枚のポスターのみ。声優の発表も行わないという、これまでにない宣伝戦略が採用されています。

この裏にはどのような考えがあるのでしょうか。

映画のプロデューサーを務める鈴木敏夫氏がNHKのインタビューに答えています。

映画の新しい楽しみ方かもしれない

スタジオジブリは、「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など、全世界で愛される作品を生み出し続けてきました。それだけに、新作に対する期待は世界中から寄せられています。

しかし、82歳の宮崎駿監督が手がけるこの新作については、「映画の内容を事前に一切明かさない」という異例の戦略が取られています。

©Studio Ghibli

鈴木氏は、映画を成功に導くヒットメーカーとして名高い存在であり、多大な宣伝を行う「製作委員会方式」の発案者でもあります。しかし、今回は映画の詳細を秘密にするという、従来の手法から一転した戦略を採用しました。

鈴木氏は「内容を知った上で映画を見るのではなく、観客自身が面白さを確認する。これこそが映画の本当の楽しみ方だ」と言います。

さらに、今回の作品は、宮崎監督としては最長となる7年の製作期間を経ており、その製作費も巨額です。それにもかかわらず、鈴木氏は「これまで手堅い手法を採ってきたが、今回はリスクを冒すことで大きな成功を目指したい」とコメントしています。

©Studio Ghibli

新作の宣伝に用いられた唯一の手がかりであるポスターについて鈴木氏は「観客に少ない情報から映画の内容を想像してほしい」との思いを込めています。

異例の宣伝戦略を採用することで、スタジオジブリと鈴木氏は観客に新たな映画体験を提供します。それはまさに、自分たちの想像力を信じ、映画の真髄を追求するというスタジオジブリの新たな挑戦と言えるでしょう。

いよいよ公開「君たちはどう生きるか」

(C)2023 Studio Ghibli

<作品紹介>
宮崎駿監督10年ぶりとなる長編映画最新作『君たちはどう生きるか』(製作:スタジオジブリ)が2023年7月14日(金)に全国公開となります。原作・脚本・監督を宮崎駿が務めます。本作のタイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動した吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」からお借りしたもの。宮崎監督のオリジナルストーリー作品です。

原作・脚本・監督 宮崎 駿
公開:2023年7月14日
配給:全国ロードショー

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この記事を書いた人いとうゆうすけ

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