2025.05.312025.06.01

【七宝麻辣湯の楽しみ方ガイド】私だけのマーラータンを美味しく楽しもう!

マーラータン 麻辣湯 七宝麻辣湯 大宮グルメ 浦和グルメ

ちょっとクセになる一杯がある。

そう聞いて訪れたのは、中国のソウルフード麻辣湯の専門店「七宝麻辣湯(チーパオ マーラータン)」です。

七宝麻辣湯は、2007年に渋谷で創業したマーラータン専門店で、現在では全国展開しています。30種類以上の薬膳スパイスを使用したスープと、50種類以上のトッピング、5種類の麺、6種類のスープ、そして0〜10辛まで選べる辛さ調整で、無限のアレンジが可能です。

今回は、2025年に埼玉県へ初出店した「七宝麻辣湯 大宮東口店」を訪れました。大宮駅東口から徒歩1分の場所にある、最近なにかと話題の商業ビル「大宮門街」の1階にあります。ちなみに、浦和駅の近くにも同時期に「七宝麻辣湯 浦和西口店」がオープンしています。

今、女性たちの間でマーラータンがひそかなブームに。その秘密を探るべく、「七宝麻辣湯 大宮店」でいろいろお話を聞いてきました。

なぜ今、マーラータンが女性に人気なのか?

マーラータンとは、中国で広く親しまれている「スパイシー薬膳春雨スープ」のことです。

マーラータンの人気は特に若い女性の間で急上昇中!日経MJが2023年12月に発表した「ヒット商品番付」では「小結」に選ばれるなど、その存在感は増すばかり。さらに、10代〜20代女性向けメディア『Trepo』が2024年12月に発表した「Z世代2024年下半期トレンドランキング」のグルメ部門では堂々の1位に輝きました。

野菜をたっぷり摂れてヘルシー、自分好みにカスタマイズできる楽しさ、そしてやみつきになる「麻辣」の味が、Z世代の心を見事に掴んでいます。

私が知る限り、マーラータンの魅力を3つ挙げるとすれば、こんなところではないかと考えています。

1. 野菜がしっかり摂れる「ヘルシーごはん」

ショーケースから好きな具材を選べるスタイルは、野菜やきのこ、豆腐などのヘルシー食材を自然と多く取り入れやすいのが特長です。
カロリーを抑えながら栄養も満点。ダイエット中や、外食でも体にいいものを食べたいという方にとって、うれしい選択肢です。

2. 薬膳スープでカラダの内側からきれいに

スープには唐辛子や花椒をはじめ、30種類以上の薬膳スパイスが使われていることも。代謝アップ、冷え性の改善、美肌や整腸作用などが期待でき、まさに「飲むセルフケア」。体がぽかぽかと温まり、食べ終わる頃にはスッキリした気分になります。

3. 忙しい日にも立ち寄れる「ひとりごはんの味方」

七宝麻辣湯のようなマーラータン専門店は、ひとりでも気軽に入りやすいカジュアルな雰囲気が魅力です。
ランチタイムや仕事帰りなど、さくっと食べたい時でも、自分のペースで楽しめます。気取らず入れて、それでいてちょっと満たされる。そんな距離感も、女性たちに支持されている理由のひとつです。

【七宝麻辣湯ガイド】私だけの一杯をつくろう!

七宝麻辣湯の魅力はなんといっても、自由自在にカスタマイズできる点です。でも、初めての方は「どうやって注文するの?」「何から選べばいいの?」と戸惑ってしまうかもしれません。

そんなあなたのために、注文の流れを一つひとつ丁寧にご紹介します!

<注文の流れ>
① 好きな具材をショーケースから選ぶ
②金額は具材のグラムで決まる
③お肉や海鮮の追加トッピング!
④麺とスープをカスタマイズ!
⑤お会計を済ませて、テーブルへ着席

<補足>
ここで紹介する具材は2025年5月現在のものです。例えば、具材は季節や店舗によって異なることもあります。どんな食材に出会えるかは、訪れてからのお楽しみです。

① 好きな具材をショーケースから選ぶ

まずは、入り口すぐのショーケースへ。

色とりどりの野菜、きのこ、豆腐、練り物、さらには水餃子や肉入りワンタンといった変わりダネまで、50種類以上の具材がずらりと並んでいます。

まるでサラダバーのようなワクワク感。どれにしようか迷う時間も、マーラータンならではの楽しさです。

ちなみに、麺とスープと肉類はレジで選びます。

さあ、トングとボールを手に持ってください。

トングで好きな具材をボウルに入れていきましょう!

自分の好きな具材を選べばいいのですが、マーラータンの定番具材はこちらです。

1.きくらげ
コリコリした食感がアクセントに。薬膳スープとの相性も抜群で、リピーター率の高い定番です。特に白きくらげはプルプルとした食感で、美容にも良いとされています。

2.葉物野菜
マーラータンに欠かせないのが、シャキシャキとした食感と彩りを添えてくれる葉物野菜です。チンゲンサイはもちろん、小松菜や豆苗、春菊などもおすすめ。スープの辛さをほどよくまろやかにしてくれる働きもあり、薬膳スープとの相性も抜群です。

3.えのき・しめじシャキシャキ
うま味を吸って、全体の味わいをワンランクアップ。どのスープにも合う万能きのこです。低カロリーで食物繊維も豊富です。

4.練り物(ちくわ・魚卵団子・つみれなど)
マーラータンのスープと相性抜群の「うま味ブースター」。ちくわやつみれなどの定番から、とびこの入った魚卵団子などの変わりダネまで種類はさまざまです。一口食べれば、スープを吸っただしの旨味がジュワッと広がるのがたまりません。

人気具材「ブンモジャ」とは?

ぜひ注文してみたいのが「ブンモジャ」です。ブンモジャは、タピオカ粉やジャガイモでんぷんから作られた、韓国発祥のもちもちとした平たい麺。中国の「粉耗子(フェンハオズ)」が韓国で広まったものといわれています。

最大の特徴は、その独特の食感。プルプル、もちもち、そして少しとろけるような口当たりが、マーラータンのスープと絡み合ってやみつきになります。見た目は幅広で、厚みがあるものも多く、食べ応えも抜群。特に若い女性を中心に人気が高まっています。

個人的なお勧め「揚げパン」

中国では「油条(ヨウティヤオ)」と呼ばれる細長い揚げパンは、マーラータンの隠れた人気具材です。

カリッと揚がった外側と、ふんわりとした内側の食感が特徴。麻辣湯に入れると、揚げパンがスープをたっぷり吸い込み、じゅわっとした食感に変わります。スープの辛さと油条の油分が合わさり、まろやかな旨味が口の中に広がるのが魅力です。食感と味の変化を楽しみたい方におすすめの具材です。

選んでよかった「魚卵団子」

「魚卵団子」は、プリッとした弾力のある食感と、中に閉じ込められたプチプチとした魚卵の食感が同時に楽しめるのが特徴です。魚卵の旨味が凝縮されており、マーラータンのスープの中で煮込まれることで、その旨味がさらに引き立ちます。シーフード系の具材がお好きな方には特におすすめで、食べ応えもあるので満足感も高い具材です。

② 気になる金額を確認!

具材を選んでいると金額も気になりますよね。ここで金額について確認しましょう。

七宝麻辣湯は量り売りスタイルです。ベースとなるスープと麺(春雨)は620円です。そこに、選んだ具材の重さ分が加算される仕組みです。

※全国の店舗の中には量り売りスタイルをとっていないお店もあるそうです。

そうなると、初めて七宝麻辣湯を訪れた人は、具材を選びながら「ちょっと多いかな?」と金額も心配になるかもしれません。でも安心してください。迷ったときは、ショーケース横にある量りで計量しましょう。

ボウルごと置くだけで、目安の金額がすぐにわかります。たっぷり食べても1,200円前後と、好みに合わせて調整できる“カスタム感”とコスパの良さが魅力です。ランチでもディナーでも、自分のペースで楽しめます。

参考までに、この量で181g。具材だけで561円でした。

ベース料金620円に561円が加算されるので、1,181円となりますね。

ちなみに、私が選んだ具材はこちらです。
青梗菜、白菜、きくらげ、ミニトマト、油揚げ、魚卵玉子、ブンモジャ、翡翠餃子

③ お肉や海鮮の追加トッピング!

ショーケースには並んでいない豚肉・エビ・ホタテ・半熟味玉などの追加トッピングは、レジで別途注文します。追加トッピングは1つ150円です。

ショーケースになく冷蔵庫で保管している理由は、食材の鮮度と衛生管理を徹底するための配慮ですね。

トッピングの中でも「豚肉」は、コクのある麻辣スープと相性抜群。ピリ辛のスープでさっと火が通り、しっとり柔らかな食感。また、「エビ」や「ホタテ」などの海鮮系は、薬膳スープの旨味をさらに引き立ててくれる名脇役です。

私は「豚肉」と「半熟味玉」のトッピングを追加注文しました。

④ 辛さ・麺・スープをカスタマイズ!

具材が決まったら、スープの辛さ、麺の種類、スープのタイプを選びます。

選べる辛さ

辛さは0~5段階で選択できます。4辛以上は追加料金(88円)が加算されます

定番は辛さ「1」です。辛いものが苦手な方は「0(白湯)」に、辛いもの好きなら「3」以上にしてみてはいかがでしょうか。

私は辛い物が得意ではありませんが、1辛でも普通に美味しくいただけましたよ。

麺の種類はこちら

マーラータンの基本は春雨。スタンダードは中細の春雨ですが、中太タイプに変更も無料で可能です。つるんとしたのどごしと、スープの染みこみ具合がクセになります。

もっと自分好みにアレンジしたい方には、+150円で以下の麺にも変更可能です。

●中華麺
もちもちとした食感で食べごたえ抜群。しっかり系スープとの相性が◎。

●海藻麺
低カロリーでシャキッとした歯ごたえが特徴。あっさり系や薬膳スープとよく合います。

●こんにゃく麺
糖質オフを意識したい方にぴったり。つるつる食感でヘルシーに楽しめます。

ちなみに、替え玉もありますよ!

スープの種類はこちら

基本の「麻辣湯スープ」をベースに、追加料金(+150円)で以下のようなバリエーションも選べます。

●トムヤム|酸っぱ辛くて爽やか
世界三大スープのひとつ「トムヤムクン」をアレンジ。レモングラスの爽やかさと酸味、辛味のバランスが絶妙です。

●担担スープ|ごまの香りと濃厚クリーミー
ごまの風味が口いっぱいに広がる、コク深くまろやかな味わい。辛さ控えめで、まったり濃厚派におすすめです。

●酸辣湯(サンラータン)|酸味と辛味の中華王道
お酢の酸味と胡椒の辛味が重なった定番スープ。さっぱりしつつもパンチがあり、野菜や春雨との相性抜群です。

●極薬膳(きわみやくぜん)|スパイシーでクセになる
薬膳を贅沢に追加し、風味もスパイス感もパワーアップ。クセになる奥深い味わいは、ピリ辛スープにも白湯(0番)にもよく合います。

●強壮(きょうそう)|体の芯に効く薬膳ブースト
火鍋でも使われる漢方素材をじっくり抽出した特製薬膳油を使用。滋養たっぷりで、白湯との組み合わせがおすすめです。

⑤ お会計を済ませて、調理スタート!

私のマーラータン料金は合計1,481円でした!
<内訳>
ベース料金(スープ・春雨) 620円
具材(181g)  561円
追加トッピング(150円×2品) 300円

お会計を済ませたら、あとは厨房にバトンタッチ。テーブル席に座って待ちましょう!

カウンターの奥からは、ぐつぐつと湯気を立てる鍋の音、香辛料の立ち上る香り、そして手際よく食材を扱うスタッフの動きが目の前で繰り広げられます。

今回は、取材なのでちょっと覗いてみました!

大きな中華鍋のスープの中に、選んだ具材が次々と投入されていく様子はまさに食のエンターテインメント!麺はスープの中でしなやかに泳ぎ、野菜は色鮮やかに火が通り、豚肉はちょうどいいタイミングでさっとくぐらされて仕上げられます。

七宝麻辣湯の美味しさの秘訣はスープにあるのかもしれません。30種類以上の薬膳スパイスを惜しみなく使用した特製スープは、毎日店舗で丁寧に仕込まれているそうです。奥深い味わいと豊かな香りが特徴です。

厨房から聞こえる「カンカン」という音や立ち上る湯気が、食欲をぐいぐいと刺激してきます。

注文から提供まではおよそ5〜10分。その待ち時間は「早く食べたい!」というワクワクであっという間です。

体の中から元気になる、やさしくも刺激的な一杯

湯気を立てながら運ばれてきたのは、まさに「わたしだけのマーラータン」。

テーブルに置かれた瞬間、ふわりと立ちのぼる香りに思わず顔を近づけてしまいます。

スープをひと口…。

じんわりと舌に広がる辛さに、複雑に重なる旨味があとから追いかけてきます。薬膳スープというとクセが強い印象を持たれがちですが、こちらはむしろやさしく、すっと身体に染みわたるような味わい。「辛さ1」でも体がじわっと温まり、食べ終わるころには芯からぽかぽかしてきました。

ちなみに、辛いものがあまり得意ではない私でも大丈夫でした。最初はピリッとした刺激に驚いたものの、すぐに慣れてしまい、気づけば夢中でスープをすすっていました。辛さの奥に潜む深いコクと薬膳のまろやかさが、「辛い=つらい」ではなく、「辛い=癖になる」に変わっていく感覚。これは、ちょっとクセになります。

ちなみに、1週間後、2回目に訪れた時は2辛を選びました。

春雨は、スープとの絡みもよく、満足感も◎。つるつると喉ごしもよく、最後まで飽きずに食べ進められました。

豚しゃぶ肉は、火入れが絶妙でやわらかく、スープの旨味をたっぷり吸ってジューシー。黒きくらげはコリコリ、青梗菜がマイルドな味わいを演出し、練り物が満足感を高めてくれます。個性の違う具材たちが、ひとつの鍋でそれぞれの“役割”を果たしているようです。

そして何より感動したのが、追加トッピングの「半熟味玉」です。スープの熱でほんのり温まりつつ、中はトロッと半熟。スパイシーなスープに、まろやかな黄身のコクが混ざり合い、まさに「箸休め以上の主役級」となりました。

体が温まり、お腹も満たされ、大満足なマーラータンです!

そして今回、注文して大正解だったのが「ミニルーローハン」。

小さめの茶碗に盛られたご飯の上に、甘辛く煮込まれた豚肉のそぼろがたっぷりとオン。台湾風の味つけで、しっかり味のマーラータンと相性抜群です。

一緒に食べれば、口の中でご飯と甘辛のハーモニーが完成。ご飯に染みたタレが絶妙で、「これ、大サイズで食べたい…!」と思ってしまうほどの満足度でした。

「唯一無二の一杯」を探しに行こう

七宝麻辣湯は、大宮だけでなく浦和にも店舗を構えています。埼玉の主要エリアで、じわじわとファンを増やし続けている注目のお店です。

ちょっと疲れた日も、体を温めたい日も、なんだかスパイスが恋しい日も、お洒落で落ち着いた空間なので、女性一人でも過ごしやすいはずです。

具材、スープ、麺、辛さ、ボリューム、すべてを自分で決めるという贅沢は、きっと「食べるって楽しい」と思い出させてくれる体験。今日もあなたの「私だけの一杯」が、ぐつぐつと待っています。ぜひ「七宝麻辣湯」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

店舗案内

Information お店情報

七宝麻辣湯 大宮東口店

埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目2−118

048-646-5708

11:00~23:00(L.O22:30)

公式ホームページ

Information お店情報

七宝麻辣湯 浦和西口店

埼玉県さいたま市浦和区高砂2-6-3

048-762-6537

11:00~23:00(L.O22:30)

公式ホームページ

<その他の主な店舗>

七宝麻辣湯 池袋東口店
住所:東京都豊島区東池袋1-4-4
電話:03-5924-6733
時間:11:00〜23:00(L.O.22:30) 金・土曜日 11:00~28:00(L.O.27:30)
備考:完全キャッシュレス会計(現金使用不可)

七宝麻辣湯 渋谷店
住所:東京都渋谷区桜丘町15-18
電話:03-3780-0066
時間:11:30〜23:00(L.O.22:30)
備考:完全キャッシュレス会計(現金不可)

この記事を書いた人いとうゆうすけ

人にフォーカスした取材記事を好みます。
AIに負けないコンテンツは現場にあり、ということで、現場のリアルな姿を文章と画像と動画で伝えていきます。
Instagram@nicegohan

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