

2026.01.16
2026.01.11
囲炉裏のある寿司屋「金沢まいもん寿司」が教えてくれた寿司の楽しみ方
上尾グルメ
赤を基調にした店内、カウンター越しに立つ職人、そして中央に据えられた存在感たっぷりの囲炉裏。2025年12月、「金沢まいもん寿司 まるひろ上尾SC店」がJR上尾駅前にオープンしました。

場所は、まるひろ上尾SCの6階レストランフロア。暖簾と木の看板、格子を配した外観は、どこか加賀百万石の金沢を思わせる佇まいです。
今回は、メディア内覧会に参加させていただき、お店の魅力を、実際に試食したメニューとともにご紹介します。
北陸・金沢の港で仕入れた鮮魚を埼玉へ

「金沢まいもん寿司」は、「北陸の旬とまごころを加賀百万石のおもてなしで握る」をコンセプトに掲げ、魚のうまさを寿司でまっすぐ伝えることにこだわる寿司屋です。

屋号のとおりルーツは石川県。金沢市内に店舗を構え、地元で長く親しまれてきた実績あるお店です。七尾湾をはじめとした北陸の海から届く鮮魚を使い、本物の寿司を提供します。

埼玉のまるひろ上尾SC店は、カウンターに座ると、職人が目の前で一貫ずつ寿司を握り、直接手渡してくれます。ネタの質や仕込み、握りには一切の妥協なし。その姿勢こそが、金沢で支持を積み重ねてきた理由です。
寿司屋の真ん中に囲炉裏がある

お店に入ると、カウンター席が一直線に伸び、職人の黙々と寿司を握る姿が、ワクワクさせてくれます。無駄のない動き、整えられた手元、静かな緊張感。

写真からも伝わる通り、ここでは職人の仕事ぶりも主役です。目の前で生まれる料理を、職人から直接受け取る。そんな距離感があります。

カウンター越しに目に入るのは、店内中央に据えられた囲炉裏です。砂を敷いた床に、魚が串で立つように並び、中央には炭火を収めた囲いが置かれています。魚は炭の上に乗せるのではなく、砂に立てたまま、炭火の熱でじわじわと火を入れていく。いわゆる「原始焼き」のスタイルです。

寿司屋でありながら、焼きの工程が店の中心にある。その配置が、この店の考え方をよく表しています。火の入り方や立ち上る香りを感じながら、ゆっくり流れる食事の時間。囲炉裏は、寿司を味わう体験を立体的にしてくれる存在です。

お店の奥にはテーブル席もあります。仕切りが程よく効いていて、周囲を気にせず食事を楽しめます。

さらに個室があります。大きな窓から上尾の街並みを見下ろすことができ、昼と夜で違った表情を見せてくれる。記念日や歓送迎会など、特別な集まりに使ってみたい空間です。
定番だけじゃない、名物で魅せる寿司屋

それでは、料理をいただいていきましょう。
この日は、「金沢まいもん寿司」を代表するネタをはじめ、寿司の魅力をストレートに味わいます。
能登の天然・寒ぶり

一皿目は、能登から届いた天然の寒ぶり。ちょうど昼頃に届いたばかりで、鮮度が抜群です。

上にのっているのは、石川県の紫大根「能登むすめ」を使った大根おろし。ここにレモンを搾ると、紫色がふわっとピンク色に。

色が変わったところへ醤油をひと振り。寒ぶりの脂に、大根おろしとレモンの酸味、醤油の旨みが重なり、後味は驚くほど軽やかです。
食べ方まで含めて「北陸の魚」を楽しませてくれる、最初の一貫でした。
のどぐろ 握り

続いて、白身の王様と称される高級魚「のどぐろ」。すだちを軽く搾り、塩でいただくスタイルです。
身はしっとりとなめらかで、噛むほどに上品な脂の甘みが広がります。濃厚でありながら重さはなく、「いい魚を食べている」という実感がストレートに伝わる一貫です。
のどぐろ 西京焼き

続いて登場したのが、囲炉裏で焼き上げた「のどぐろの西京焼き」。寿司で味わった同じ素材を、今度は火入れで楽しめます。囲炉裏の遠赤外線でじっくり焼かれ、表面は香ばしく、中はふっくら。西京味噌のコクが加わることで、先ほどの握りとはまったく違う表情を見せてくれます。
囲炉裏があるからこそできる食べ比べは、上尾店ならではの体験です。
海鮮宝箱軍艦

見た目のインパクトで思わず声が出るのが、この「海鮮宝箱軍艦」です。ハマチ、サーモン、かに、イクラなどを重ね、山盛りです!

金沢らしい一手として、仕上げに金箔が添えられています。お味は、華やかさだけでなく、ネタ同士のバランスもよく、食べ進めても味が散らない。名前負けしない満足感がありました。
かにがんこ盛り

「かにがんこ盛り」は、山陰地方で水揚げされた紅ズワイガニの脚肉を、10本以上使用した豪快な一皿。箸を入れるたびに現れるカニ、カニ、カニ。噛むほどに甘みと旨みがじわじわと口一杯に広がります。
【焼き一生】謹製 煮うなぎ「金鰻(きんまん)」

愛知県西尾市産のうなぎを使った煮うなぎ。タレは使わず、素材の味を生かした仕上げです。身はふっくらやわらかく、脂はあるのにくどさはなし。美味しくて大満足です。
生うに究極海苔つつみ

最後は「生うに究極海苔つつみ」。主役の生うにを口に運ぶと、まず甘みがふわっと広がって、あとから濃厚なコクが追いかけてきます。そして、この一貫を究極にしているのが、包む海苔。使われているのは、香りの強さで知られる「こんとび」です。噛んだときはパリッ、うにの甘みを邪魔しません。とても印象に残る美味しさでした。
チャンピオンが支える、目の前の一貫

この日、カウンターで披露されたのが、職人による早握りの実演でした。「全日本回転寿司職人MVP選手権」で優勝経験を持つ、埼玉県出身の職人が腕を振るいます。
ネタは海老。

一貫ずつ、無駄のない動きでテンポよく握られていきます。スピードはもちろんですが、目を引いたのはその安定感。シャリの大きさも、ネタの収まりも、どれも同じ。急いでいるように見えて、雑さは一切ありません。
派手な演出はなく、ただ淡々と握る。それでも、所作の一つひとつに迷いがなく、高い技術がはっきりと伝わってきます。
囲炉裏のある空間で味わう、北陸から届く魚

「金沢まいもん寿司」は、寿司そのものだけでなく、焼き、香り、所作まで含めて楽しめる寿司屋でした。
「今日は、ちゃんとした寿司を食べたい」
そんな日に思い出したくなるお店です。

Information お店情報
この記事を書いた人いとうゆうすけ
人にフォーカスした取材記事を好みます。
AIに負けないコンテンツは現場にあり、ということで、現場のリアルな姿を文章と画像と動画で伝えていきます。
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