2025.09.112025.09.14

【祝開店】南与野に誕生した本格タイ料理店「ターン(TAN)」の魅力を大解剖!

タイ料理 南与野グルメ

さいたま市の南与野エリアに、まるでタイを旅しているような気分になれるお店が誕生しました。その名もタイ料理屋「ターン(TAN)」です。

本格的なタイの家庭料理を味わえると同時に、温かいおもてなしと異国情緒あふれる空間が広がります。

お店の場所は、JR南与野駅から徒歩12分の場所にあります。駅から少し歩けば、タイの国旗がはためく外観が目印です。

調べてみると、JR浦和駅からバスで約10分と、浦和エリアからのアクセスも良好。最寄りのバス停は「日向」で降りればすぐ近くにお店があります。

お店を切り盛りするのは、ターンさん(左)とワンさん(右)のご夫婦。タイのバンコク出身です。

お店を切り盛りするのは、奥さまのターンさん。オーナーとして店全体をまとめながら、厨房に立ち、本場の味を届けています。ワンさんは、食材の仕入れや接客、そしてドリンク作りでお店を支え、二人三脚でお客さまを迎えています。

タイの飲食店で料理人として経験を積んできたターンさんは、「日本の方々に伝統的な本物のタイ料理を届けたい」という強い思いを胸に、この店を立ち上げたそうです。

お二人は日本に来てまだ1~2年とのこと。「日本語は勉強中です」と話しながらも、ターンさんはキュートな笑顔で積極的に会話してくれ、ワンさんは紳士的な対応で楽しい雰囲気を演出してくれます。

一生懸命に日本語でコミュニケーションを取ろうとする姿はとても好印象で、日本を心から愛してくれていることが自然と伝わってきます。

お店を訪れたら、ぜひ気軽に日本語で話しかけてみてください。料理だけでなく、お二人との交流もまた、このお店の大きな楽しみのひとつです。

タイ料理屋「ターン」の美味しい料理に迫る

お店の魅力は、なんといっても「本場タイの味」。調味料や食材は一部をタイから直輸入し、現地そのままの味わいを再現。ひと口ごとに、まるでタイの屋台や家庭で食事をしているかのような臨場感が広がります。

初めて「ターン」を訪れる人のために、お勧め料理をいくつかご紹介しましょう。

定番の人気料理「カオマンガイ」

お腹がすいてお店を初めて訪れたら、ぜひ「カオマンガイ」を味わってみてください。

タイでは屋台から高級レストランまで、どこでも見かけるほど親しまれている国民食です。日本人でも知らない人はいませんね。だからこそ、お店の実力を知るにはぴったりなんです。

まずは、丸く盛りつけられたライス。

鶏のスープでじっくり炊き上げられたライスが、カオマンガイの魅力の一つ。ほんのり透明感を帯び、ふわっと立ちのぼる湯気からも鶏の旨みが伝わってきます。キュウリとパクチーを添えれば、見た目も爽やか。

そして主役の鶏肉。

蒸し上げた鶏を丁寧にスライスすると、ふっくらとした断面から湯気がふわり。しっとりジューシーな仕上がりは、まさに職人の腕の見せどころです。

さ~できあがりです。

特製の甘辛ダレに鶏肉を付けて食べれば、お口の中も脳内も一気にタイ屋台へタイムスリップします。

カオマンガイは、何といってもライスが美味しいですよね。

鶏のスープでじっくり炊き上げられたライスは、口に入れるとほんのりねっとりとした食感。これが日本の白ごはんとは違う特徴で、噛むたびに鶏の旨みがじわりと広がります。

蒸し上げた鶏はしっとり柔らかく、とってもヘルシーです。特製ダレを絡めれば、一気に味が華やぎます。

あっさりとしたスープが添えられ、体にやさしくしみわたる満足のセットに。シンプルながら奥深い、タイ人が愛してやまない味わい。それが「カオマンガイ」です。

本場のトムヤムクン!

タイ料理といえばトムヤムクン!と答える人は多いのではないでしょうか。世界三大スープのひとつで、タイを代表する料理の1つ。野菜の旨みとハーブの香りがぎゅっと詰まった、酸っぱ辛い味わいが特徴です。

ターンのトムヤムクンもお勧めです。

鍋の中では、熱々の特製スープがぐつぐつと音を立て、海老やしめじ、玉ねぎ、ミニトマトが次々に泳ぎはじめます。そこにハーブが入り、爽やかな香りが立ちのぼり、湯気とともに広がっていきます。

そして魚醤をひとたらしたその瞬間、ふわっと立ち上る独特の香りに思わず「タイの屋台に来た!」と錯覚してしまうほど。

美味しそうですね。

完成したトムヤムクンをひと口すすると、まず爽やかな酸味が駆け抜けます。そして、唐辛子のマイルドな辛さが追いかけてきます。味の染みたエビを頬張れば、酸味と辛さの中に海鮮の旨味がふわっと広がり、思わずスプーンが止まりません。

とても美味しくいただけました。

ターンさんは、「日本の方のために辛さを選べるようにしました」とのこと。日本人の舌に合わせて、ほとんどのメニューでは辛さを選べるようにしてくれています。

辛い物が苦手な人や子どもには「少し辛め」がちょうどいいかもしれません。

日本人が大好きなグリーンカレー

日本人にも大人気のグリーンカレーは、「ターン」の一押しメニュー。私自身も大好きで、取材時に思わず追加注文してしまいました。

鍋からお皿によそわれた瞬間、その香りと色合いに「絶対に美味しいやつ!」と確信。ターンさん自身もおすすめする一皿です。

ココナッツミルクのまろやかさが印象的で、辛さはほどよく控えめ。一口ごとに「おいし~」の波が押し寄せます。トロトロに柔らかく煮込まれたナスは、まるで口の中でとろけるよう。そして何より、とろける柔らかさの鶏肉がグリーンカレーと絶妙にマッチ。

「なぜグリーンカレーの鶏肉はこんなに美味しいのだろう?」と考えてしまうほど、満足感たっぷりの一皿でした。

ランチのお得情報!

ここでランチタイムのお得情報をひとつ。

メニューの下にある「トッピング」をぜひチェックしてみてください。リーズナブルな価格で、たくさんの種類から選べるんです。

なかでも注目は、「ミニトムヤムクン」や「ミニグリーンカレー」。人気メニューを「ちょい足し」できるなんて、まさに贅沢な楽しみ方です。

そして驚くべきは、先にご紹介した「トムヤムクン」や「グリーンカレー」が、実はミニサイズだったということ!あのボリューム感でミニだなんて、正直コスパが良すぎます。普通のお店なら、間違いなくフルサイズで出されるレベルですよ。

ディナーで味わう逸品「ヤム・ルアムミット」

ランチもいいけど、やっぱりディナーにもいいです。ぜひ訪れてみてください。お酒と一緒に楽しめるメニューが勢ぞろいします。

その中からターンさんが一押しするのは「ヤム・ルアムミット」です。

どうも、ビールとの相性が抜群らしいです。

どんな料理なんでしょうか…。

注文が入ると、火をつけて温めたお湯の入った鍋に、プリッとしたエビ、弾力のあるイカ、ジューシーなウィンナーが次々と投入され、立ちのぼる湯気が食欲を刺激します。

そこにターンさんが厳選した本場の春雨を加えます。

そして、レモンを切ったこところで、美味しそうな予感がますます強まります(笑)。

鍋の中でぐつぐつと具材が踊りはじめたら、一旦、湯切りして、そこからが勝負。熱々の具材と春雨に、ナンプラー、赤唐辛子、レモン果汁をジュッと回しかけると、酸味・辛味が一斉に弾け、タイ料理らしい味わいに仕上がります。

そして大皿へ一気に盛りつければ「ヤム・ルアムミット」の完成。

透明感のある春雨に、具材がいいバランスで融合しています。見た目で美味しそうなのも、タイ料理の魅力ですね。

仕上げにピーナッツを散らして香ばしいアクセントも加わり、まさに「食べるエンタメ」といっても過言ではありません。

ターンさんがお勧めしてくれたタイビール「チャーンビール」と一緒にテーブルに並べば、もうそこは埼玉ではなくバンコクの食堂です!

本場タイ料理をテイクアウトできるよ!

本格的なタイ料理は、テイクアウトでも楽しめます

ここで紹介しきれなかった「ガイヤーン・サムンプライ」は、外はパリッと香ばしく、中はジューシーに焼き上げた鶏肉。ビールやハイボールとの相性は抜群です。そして「パッタイ」は、タイから直送されたもちもち麺を、タマリンド入りの甘酸っぱい特製ソースで炒め上げた王道の逸品。

どちらも、ご自宅の食卓を一気に“タイ旅行気分”へと連れて行ってくれるはずです。

タイならではのドリンクも楽しもう!

タイ料理をさらに楽しませてくれるのが、本場タイのドリンクです。ソフトドリンクからアルコールまでバリエーション豊かに揃い、その一杯ごとにタイの魅力が詰まっています。ここでは、その中でもおすすめのドリンクをご紹介します。

タイティー(Cha Yen)

お勧めのソフトドリンクは「タイティー」です。

ドリンク担当のワンさんが「絶対に美味しいから飲んでみてください」といってお勧めしてくれました。

タイティーは、タイの街を歩けば屋台やカフェ、レストラン、コンビニまで、どこでも見かけるほどポピュラー。タイ人の生活に欠かせない国民的ドリンクです。

写真のとおり、タイ南部産の紅茶の茶葉を現地から仕入れています。茶葉の品質にこだわっていることが伝わってきますね。

こうして作る本格的なタイティーはどんなお味でしょうか…。

あま~い!」と思わず声に出るひと口目。紅茶の香ばしさに続いて広がるまろやかな甘さと、氷で冷えた喉ごしが心地よく、辛いタイ料理のお供にぴったりです。

じっくり煮出した茶葉に練乳と北海道産ミルクを加えることで生まれる、濃厚な甘みとコク。グラスに注がれた瞬間、鮮やかなオレンジ色が目を引きますね。

食後のデザート代わりにもなる一杯は、その鮮やかな見た目と独特の風味で、一度飲むとクセになること間違いありません。

ディナーの時間は美味しいビール

タイ料理と一緒に楽しむなら、やっぱり外せないのがタイビール。代表的な2本をご紹介します。

チャーンビール(Chang Beer)
緑のボトルに象のマークが目印。すっきりとしたのどごしと、まろやかな飲み口が特徴です。軽やかで飲みやすく、カオマンガイやパッタイなど、やさしい味わいの料理と相性抜群です。

シンハービール(Singha Beer)
白と金のラベルに描かれた獅子が印象的な、タイ最古のビールブランド。キレのある苦味とコク深さが魅力で、トムヤムクンやガイヤーンなど、スパイシーでしっかりした味付けの料理とよく合います。

家族でも友達同士でも気軽に寄れるお店

店内に入ると、カラフルな内装に胸が躍ります。カウンター席もあるので、昼も夜も一人や二人でも気軽に入れます。

テーブル席で家族や仲間と食事するのもいいですね。先日は7名のお客様が宴会で訪れたとか。大人数の時は隣のテーブルをつなげて広いテーブルにしてくれます。事前に予約すればパーティーの貸し切りもOKです。

店内のところどころに50年前のアンティーク装飾も飾られ、タイの雰囲気を演出しています。

モニターから流れるタイの音楽は、料理とともに旅気分を盛り上げるBGM。

さらに、運が良ければ、ワンさんがギターを奏でる生演奏に出会えることもあるかも。楽しみですね。

店名の「ターン(TAN)」は、オーナーの愛称であると同時に、タイ語で「召し上がる」という丁寧な表現を意味します。

食を通じて人と人をつなぎ、心地よいひとときを提供したい。そんな思いが込められています。

編集後記:テイクアウトしたので自宅でもタイ三昧

埼玉県南与野に誕生したタイ料理屋「TAN Thai food and Izakaya」は、タイの家庭料理と居酒屋の気軽さをあわせ持つ新しいスポット。ランチはもちろん、夜は飲み会や女子会にもぴったりです。

お店をあとにするとき、ワンさんから「コープクン マーカップ!(ありがとうございます)」とタイ語で声をかけられました。男性が使う丁寧な言い方で、女性の場合は「コープクン マーカー」となります。

耳に残るその響きに、まるでタイを旅しているかのような温かい余韻を感じました。料理だけでなく、人柄や言葉からもタイを味わえる――それが「TAN Thai food and Izakaya」の魅力です。

取材では多くの料理を注文してしまったので、食べきれない料理はテイクアウトしました。ちょっと温めたら、ビールにぴったりのタイ料理で、自宅にいながらタイ気分です。

日本にいながら本場タイの味を楽しみたいという方は、ぜひ「ターン」に一度足を運んでみてください。

Information お店情報

タイ料理屋「ターン(TAN)」

埼玉県さいたま市桜区西堀9-14-5

090-2505-4565

11:30~15:00 17:00~21:30

定休日:木曜

公式インスタグラム

この記事を書いた人いとうゆうすけ

人にフォーカスした取材記事を好みます。
AIに負けないコンテンツは現場にあり、ということで、現場のリアルな姿を文章と画像と動画で伝えていきます。
Instagram@nicegohan

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